本書はシェイクスピアの不朽の名作で、野心と権力の闇を描いた物語です。主人公のマクベスは、王の将軍としての地位にありながら、ある日、3人の魔女による王位継承の予言を受けます。この予言に触発され、マクベスとその妻は現王ダンカンを暗殺し、王位を手に入れることに成功します。しかし、この一連の行動が彼らを罪悪感と恐怖の渦に巻き込み、さらに権力を守るために次々と暗殺を重ねることになります。
権力への執着がもたらしたこの暗黒の道は、マクベスを精神的にも変貌させ、暴君へと変わらせます。彼の支配下で、忠誠心ある部下は次第にいなくなり、国は内部から弱体化していきます。最終的に、マクベスは外敵に敗れ、悲劇的な最期を迎えます。マクベス夫人もまた、罪の意識により精神を蝕まれ、自ら命を絶つという結末に至ります。
マクベスという人物は当初、王に忠誠を尽くす立場であると同時に、非常に憶病な人物として描かれています。そんな中、突如現れた魔女から王になると予言され、それを聞いた夫人がマクベスに対し、卑劣な手を使ってでも王位の座を手に入れるように奮起を促すことで、それを実行することとなり、破滅の道へ進んでいくことになります。
この物語では、悪人ではなかった人物がどのように道を外し、悲劇の結末へ進んでいくのかを教えてくれています。ではなぜマクベスは道を外してしまったのか。それは、以下の要因があると考えました。
「自尊心が低く、他者への依存心が強い」
まず、魔女に王になることを予言されただけで触発されてしまう。その心理は自らの意思ではそのような思考に至らず、他者の評価でのみしか自身を評価できないことの裏返しではないかと感じました。また、夫人に奮起を促されることにより、当初は躊躇していた殺害を実行してしまうことは夫人への依存の高さを想像させます。
では、この物語を受けてマクベスのようにならないための対策について考察します。
一つ目に、自分という人物を客観視し、良いところや悪いところを認めて受容することが必要と考えます。そして、自らの倫理観に対して反することはしない。一度、反したことをすると二度目以降も続けてしまう可能性が高いことが考えられます。最後にパートナー選びは慎重に行うことです。良きパートナーはありのままの自分を受け入れてくれる人かと思います。パートナー選びの際はそのような人を慎重に選ぶ必要があります。


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