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深夜特急3 著:沢木耕太郎

インド・ネパールの旅となります。インドのカルタッタでは、夜の暗い街中を旅する中で、不安とは別に体の奥底から湧き上がってくる興奮を覚えます。本書では、ブッダが生誕した地で、人間の生から死までを間近に経験し、香港・マカオに次ぐ混沌とした社会を旅することになります。

カルタッタでは路上生活者や物乞いと遭遇し、十代と思しき女がいる売春宿と遭遇するなど、安心・安全とは程遠い状況で旅を行う。

一方、ブッダガヤで日本寺の居住生活を楽しむ。また、アシュラムという生活共同体では、親元を離れた子供達と生活を共にする。恵まれない状況の中でも「生」を全うする子供達との出会いを経験する。

カトマンズでは、落ち着いた心楽しい日々を送る。しかし、自分自身を殺してしまうのではないかという恐怖を体験。

その後、ガンジス河で死体焼却場を発見する。そんな体験からか、この旅で初めて体調を崩すことになる。

本書が発刊された1980年代当時、インドやネパールの多くの人々が、今よりもはるかに貧しい暮らしをしていたことが随所に感じられる。しかし、彼らは誰もが懸命に生きていた。そして、最後には灰となるために「生」を全うする。その生き方には、著者が冒頭で興奮を覚えた理由が垣間見える。
大変な状況の中でも必死に生きる人々から、著者は何か特別なエネルギーを感じ取ったのではないか。彼らの生き様に触れ、自らの本能が「生き延びなければならない」という戦闘状態に適応しようとした。そんな感覚を抱いたのかもしれない。

本ページで紹介している書籍は以下で購入可能です

深夜特急3ーインド・ネパールー
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