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冒険の書 AI時代のアンラーニング 著:孫泰蔵

本書は、著者が抱いた疑問「学びは本来楽しいはずなのに、どうして学校の勉強はつまらないのか」、「人生は本来ワクワクするものであるはずなのに、どうしていつも不安を感じながら生きなければならないのか」というテーマについて探求したプロセスを書いたものです。

本書は、子供から大人まで幅広い年齢層を対象としています。いや、本書の言葉を借りるならば、大人や子供という区別を超越した全現代人が読むべき本と言えるでしょう。過去の歴史を振り返ると、現代の常識が社会構造によって作り上げられたものであることに気づかされます。そして、現代に生きる私たちはその社会構造の一部として人生を送っています。なぜなら、それが「当たり前」であると教育されてきたからです。しかし、その「当たり前」が自身の生きる選択肢を狭めている可能性もあります。そのような生き方を脱却するためには、自身の周りに存在する「当たり前」について考え、自身の生き方について問うことが重要です。学ぶことは、まさにそのような常識を疑い、新たな一歩を踏み出すための糧となります。それは冒険に出るための準備と言えるでしょう。人々は死ぬまで冒険し、そのために好奇心を持ち続け、学び続ける存在でありたいと強く思わせる内容となっています。

1.解き放とう
・私たちの心の中から追い出さないといけないのは、私たちの心のなかに巣食う「この生存戦略を勝ち抜かなければならない」という強迫観念。
・パノプティコン(刑務所)は、囚人たちに「自分は常に監視されている」と思い込ませることによって服従させる仕組み。それは、自ら進んで規律を守る人間、監守がいなくてもちゃんと命令に従う人間、すなわち「機械化された人間」を作り出せる仕組み。
・人生100年時代、年齢によらず学んだり、遊んだり、働いたりできるように人生をつくりなおす。子どもと大人が一緒に学べる場をつくる。
・「早くから始めないとダメ」は仮説にすぎない。なぜなら、証明するのも反証するのも非常に難しい。(臨界期仮説)
・禅の修行は、期間中に全員が失敗する仕組みになっている。「全員失敗させて試行錯誤させる」ようにデザインされている。つくるべきはルールではなく「試行錯誤できて失敗から学べる環境」

2.秘密を解き明かそう
・「遊び」と「学び」と「働き」が区別されたことで全部つまらなくなってしまった。
・近代以前には、「子ども」という概念はなく、発明されたものである。「子ども」の発明は大人と子どもの間に線が引かれたことを意味する。

3.考えを口に出そう
・学校は「全ては自己責任」だとする格差社会をつくり出すのに一役かっている。
・「能力」というのは、あくまで「結果論」である。
・①行動してみた ②だから良い結果が出た ③だから「あの人は能力が高い」と評価される。は十分条件を満たしながら進んでいく。しかし、逆方向である③努力して能力を高めれば→②きっと良い結果が出るはずだから→①能力が高まったら行動を起こそう。は必ずしも成り立たない。
・才能があるかないかは語るのは、迷信を信じるか信じないかを語るに過ぎない。能力という信仰も、才能という迷信も「百害あって一利なし」と言える。
・「人工知能はメリトクラシーを終わらせるために登場した」ととらえることもできるのではないか。
 ※メリトクラシー・・・「社会における人間の地位は生まれなどによって決まるのではなく、その人の持つ能力によって決まるべき」という考え方
・能力はあくまで結果論であり、相対評価でしかない。

4.探求しよう
・役に立つか立たないかはものの見方次第で、世の中に役に立たないものはひとつもないはず。
・生物学的、遺伝学的には人種というものはない。最近の研究結果としてある人種に特有のDNAの配列みたいなものは存在せず、あるのは個体差だけ。

5.学びほぐそう
・親の言うことを聞いてはいけない。自分の人生は誰がなんと言おうと自分で決めるべき。
・「自立」するとは、頼れる人を増やすこと。
・「地球全体を良くする仕事」こそ、これからの時代の「人間にしかできない最高の仕事」。
・これまでに学んだ価値観や行動様式、思い込みなどを捨て去り、そのうえで新たなものを再学習する姿勢、アンラーニング。これを生涯続け、世界に新しい意味を見いだし、成長し続けること。それこそが人間らしい生き方だと考えている。

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冒険の書 AI時代のアンラーニング
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