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思考・論理・分析

本書は、「思考」の強化を意識して構成されています。著者は、これが単なるテクニックやハウツーを紹介する本ではないと述べています。論理的に思考する力が強化されることで、以前は理解しにくかった複雑な状況も、はっきりとシンプルに捉えられるようになるということです。つまり、“見える景色が変わる”ようになると説明しています。

本書は、普段特に意識せずに使用している思考、論理、分析に関する定義を示し、丁寧に解説しています。特に、思考についての一節では、「思考は情報と知識を加工すること」という重要な文があります。この表現から、思考は単なる加工プロセスであり、何もないところから新しいものを生み出すものではないことが理解できます。また、どのような情報や知識を持っているかが極めて重要であるという点も明らかになります。さらに、思考の結果をどのようにアウトプットするかについては、本書の論理や分析のセクションが参考になるでしょう。著者が述べるように、単なるテクニックを習得する内容ではなく、本質的な理解を目指す内容であるため、内容は充実しています。そのため、読み進めるにはある程度の根気が必要です。以下の内容は、本書の概要を整理したものです。読む前に頭に入れておくと、理解が深まるでしょう。

第1章.思考
思考とは思考対象に対して何らかの意味合いを得るために頭の中で情報と知識を加工すること。「分かる」ことは「分ける」ということに相当し、そのためには、事象の識別と事象間の関係性の把握が必。思考の結果をアウトプットすることによって、意味合いを得ることができる。

第2章.論理
論理とは、根拠に基づいて何らかの主張(結論)が成立している状態を指す。これは、客観的な正しさを担保するための必要条件。しかし、十分条件ではないため、注意が必要。推論することは、論理的な展開がなされていることを意味する。論理展開には、以下の2種類の方法を用いる。
・演繹法(純粋論理的)  
 例:AはBである。BはCである。従って、AはCである。
・帰納法(実証科学的)  
 複数の観察事象から共通項を抽出し、その共通事項を一般命題として結論づける論理展開。
「論理的正しさ」だけでなく、「客観的正しさ」も結論の真実性を導く上で重要であることを理解することが大切。

第3章.分析
分析は分けて分かるための実践作業のこと。収集した情報を要素に分ける作業を通して目的に合致した意味合いを得ることを言う。また、情報は不確実性を減ずる意味内容のことをいい、寄与しないものはノイズとなる。

最後に、生身の人間によって行われる限り、「心理」の影響を避けることはできない。心理的バイアス、先入観や思い込みなどが発生する可能性を常に念頭に置くことが重要。

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