「人生の成功」とは何かについて、著者は「永劫回帰」の物語が教えてくれるといいます。それは、まさに我々が人生を終えようとするときの物語です。
・「勝者の思想」は、競争社会の中で「競争の勝者=人生の成功者」という意識を刷り込む。しかし、競争社会で勝者になれるのは一握りの人間だけ。誰かが勝者になれば、誰かが敗者になる。果てしない競争、精神の荒廃、人間関係の疎外という3つの問題を引き起こす。
・「達成の思想」は、「他人の目」よりも「自分らしさ」を大切にする思想。しかし、運、人生の継続性、さらなる目標に駆り立てられてしまうことにより限界が見える。
・「成長の思想」は、困難と格闘することにより、人間として成長し続けるという思想。
・それぞれの思想のために、力を尽くして歩むとき、我々は1日、1日を生き切ることができる。
本書には3つの思想が登場しますが、いずれも否定している訳ではありません。各思想の限界に気付き、成熟していく過程であるといえます。人生の成功とは、何かを成し遂げるということではなく、どう生きたか(生き切ったか)が重要になるのではないでしょうか。1日を終えて床に就く際、自分は今日一日を生き切ったかを問うようにしていこうと思います。


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